ディップでは入社前にエンジニア内定者のインターンを行なっています。今回はどんな環境でどう成長したのか、その成長過程とプログラムの詳細を紹介します!
インターンの概要
単に仕様書通りにコードを書く力は、AIで代替できる時代。
「人間にしかできない、価値ある仕事とは何か?」
2026年度のインターンは、その答えを体現するための「学び」と「実戦」の場にしました。「生成AIをフル活用したプロダクト企画・開発」をテーマに、プロのエンジニアとしてスタートダッシュを切るためのサポートができるようなプログラムを実施しています。
圧倒的な裁量で挑む、2つの開発ミッション
「渡された仕様」をこなすのではなく「何を作るか」から自分たちで決める、本質的なモノづくりのワークです。失敗は大歓迎。現場の社員にFBをもらいながら「AIDLCを実践し習得する」ことをゴールとしています。
① チーム開発:オウンドメディア(テックブログサイト)のフルリニューアル
ディップ社内外で使われ続けるプロダクトを、ゼロから再構築し、チーム開発の作法、インフラ〜フロントまでのフルスタックな実装力を習得します。
② 個人開発:AIを駆使した「プロダクト」
AIを月10万円までフル活用しながら一人ひとりが企画・実装します。チーム開発で得た知見やCTOとの壁打ち、メンターからのFB、実践のプログラムを元に企画力、AI活用能力、完遂力を習得します。
3ヶ月のプログラム
【1ヶ月目】基礎理解〜企画

※メンターとDevRelは常に並走します。
前半はディップの文化や会社について、ディップが目指すブランディングなどを理解します。
後半からは、ディップのブランディングや企画の基礎を元に、チーム開発での「インセプションデッキ」を作成し、チームの目線を統一。Spec Kitを使いながらの仕様駆動開発実践ワークや、新卒エンジニアからの実践的なAI活用ワーク、スクラムマスターからのスクラム開発ワークなどで徐々に学び、開発で実践していきます。
1人につき1人付いているメンターの若手エンジニアはもちろん、プロダクト企画職、デザイナー、DevRel、CTOなど、多様なプロフェッショナルからFBや意見をもらい企画の土台を作成します。
苦戦ポイント抜粋
- インセプションデッキを作成した時になぜこの決定をしたのか残しておらず何度も議論することになってしまった。
→課題感や決めた事をログとして残しておく事でより有効な議論ができるようにした。 - 同じ目標を設定していたはずなのにそれぞれでAIに仕様を渡して作らせたら全然違うアプローチになった。
→ペルソナ設定から丁寧に目線を合わせ細かく決めて動く事にシフトし、同じゴールを見据えられるようにした。
▽スクラム開発ワークの資料
https://speakerdeck.com/dip_tech/timukai-fa-nixiang-kete-nei-ding-zhe-intanzi-liao
▽毎日の振り返りとして行なっている日報へのFBの一例

また、様々なレイヤー、ポジションの社員との交流を通して、技術以外の相談もできる交流会を毎月開催しています。新卒1年目から部課長、CTOまで参加し、ラフに話す会になっています。

【2ヶ月目】CTOや社員との壁打ちを通して開発へ

※メンターとDevRelは常に並走します。
チーム開発と並行し、個人開発が本格始動。
CTOとの壁打ちでは、技術選定からビジネス的な「筋の良さ」まで、様々なFBが飛び交いました。
チーム開発ではワイヤーフレーム・デザインの決定からmicroCMSの微修正や実装を進めて定めたMVPでのリリースを目指します。
苦戦ポイント抜粋
- speckit で 考慮漏れが発生していたため大幅な修正が必要になった。
→実装を始める前に仕様と全てのドキュメントが整合性がしっかりと取れているか確認させる作業がとても大事であると気づいた、speckitで言うと/analyzeコマンドを使うことで仕様、計画、タスクの一貫性をチェックできるので必ずやることに。 - claude codeいろんな機能増えて混乱した。
→サブエージェント、skills、claude.md、カスタムコマンド、hooksを整理して使い分けることにした。
▽毎日の振り返りとして行なっている日報へのFBの一例

▽内定者ブログ
https://zenn.dev/dip_techblog/articles/5b7f70a10866d3


【3ヶ月目】最終プレゼンからFB、リリースへ
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※メンターとDevRelは常に並走します。
エンジニア・企画職の社員が40名以上集まる最終発表会。実装して終わりではなく、GOODポイントとMOREポイント、激励のコメントを参加者全員からいただき、プロとしての現在地を確認します。
最終発表では1人7分でサービスの概要、MVP、AIの使い方、誰のどんな課題を解決するのか、など、チーム開発と個人開発それぞれ発表しました。
▽毎日の振り返りとして行なっている日報へのFBの一例

個人開発のプロダクトの一部を紹介します。
- 開発ビギナー用の開発健全性を計測するためのアプリケーション
issueが切られてからcloseされるまでの時間
issueの内容が構造的にしっかりと記述されているか
issueとPRの整合性が取れているか
の3軸で健全性を図り、レトロスペクティヴの始めやスプリントの終わりに結果を共有して、これらを土台に改善のサイクルを回してもらうプロダクト。 - 労働制限の超過を防止するプロダクト
留学生や扶養内で働く上での制限やリスク、さらに管理負担を軽減するために手作業による管理を廃止し、労働状況を見守るプロダクト。
「あと何時間・何円働けるか」の可視化
複数のバイト先でも自動で合算
制限を超える前にアラートで通知
終了後には参加したエンジニア全員からFB・激励コメントをもらっています。
自分の欲しい情報を自分で開発した点が素晴らしいです。取得したデータをもとにAI分析させるロジックを追加すればレトロ時にさらに工数を削減できるのではないでしょうか。
エンジニアとしての「仕組「ユーザーにとっての本当の価値」を考え抜き、難易度の高い記述式採点に挑んだ点が素晴らしいです。CICDパイプラインの構築など、基盤面への意識も高いですね。ADR(アーキテクチャ意思決定記録)を残すなど、プロフェッショナルな開発プロセスを歩めていますね。入社後の活躍も非常に楽しみにしています!
発表お疲れ様でした!視覚的にあとどれくらい働けるのかがとても分かりやすかったです!聞き逃してしまったかもですが、シフトの入力の時に固定曜日で働いている人のための繰り返し機能などがあるとさらに便利かと思いました!4月からの入社を楽しみにしています!
コンセプトがすごく良い。痒いところに手が届くので良いと思った。dipのプロダクトのバイトルトークにも組み込むと面白そう。
▽内定者ブログ
https://zenn.dev/dip_techblog/articles/2e855e38813913



実際にリニューアルしたテックブログはこちら⬇️
https://developer.dip-net.co.jp/
リニューアル前⬇️

振り返りでの内定者の声
- 3C分析からインセプションデッキ作成、この技術選定や仕様にどんな意味や価値があるのかをここまで考え抜く経験は学生としては無かったので難しいが社会人としてのエンジニアに近づいた気がしました。
- 長期でチーム開発を行い、課題と向き合い解決策を模索する中でメンバーに負けてられない気持ちが湧きました。
- 壁打ちでAIを使う事はあっても、がっつりclaudeを使う事は初めてだったので仕様の固め方やAIによって生まれた時間の使い方など実践で考えていけたと思います。
終わりに
ディップの開発組織では「働く人々の本質的課題をエンジニアリングで解決する」ことをミッションとし、「"らしく"能力を発揮する」多様な個を活かしたチームで良いものを早く作る、というバリューを掲げています。今回のインターンはAIを使いコードを書き、人間はより「本質的な課題」は何か、「価値」は何かをチームで考えるプログラムとしました。この記事で少しでもディップに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

