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ディップ Advent Calendar 2025の15日目の記事です。
みなさんのチームでは「ありがとう」を伝え合えていますか?
日々業務や会議に追われていると、感謝の気持ちはあっても、あとで言おうと思っているうちにタイミングを逃してしまったり、改まって伝えるのは少し照れくさかったり。
今回は、そんな「伝えそびれたありがとう」をなくすために、もっと手軽に「ありがとう」を贈れるようにするために、チームで行なっている取り組みを話します。
きっかけ
もともと私たちのチームでは、スプリントレトロスペクティブの際に「感謝」を一つの観点として振り返りを行なっていました。
これはこれで良い取り組みだったのですが、ある日ふと思いました。
『週に1回しか感謝を伝えないのっておかしいよな?🤔🤔』
冷静に考えてみると、チームのメンバーは毎日たくさん素敵なことをしています。
さりげなくフォローしてくれたり、丁寧にレビューしてくれたり、困っているときに声をかけてくれたり。
感謝なんて、いくら言っても言いすぎることはありません。
あと、言われたらすごく嬉しいし。(超重要)
もっと手軽に、いつでも感謝を伝え合える仕組みがあるといいなと思い、kudoカードを採用することにしました。
kudoカードとは?
Management 3.0で紹介されている感謝を伝え合うためのプラクティスです。「kudo」はポルトガル語で「名声」や「称賛」を意味します。ただ単に「褒める」「報酬を与える」というものではなく、いくつかの原則があります。
(※:ここで表現する「報酬」は、金銭的なものに限らず、内的報酬に当たるものを含む)
- 報酬を事前に約束しない
「これをやったらもらえる」ではなく、自発的な行動を認める。 - 期待される報酬は小さく抑える
報酬が小さければパフォーマンスへ与えるリスクも小さい。 - 一度きりではなく、継続的に渡す
日常的に感謝を伝え合う文化をつくる。 - 秘密にせず、公にする
チーム全体で称賛を共有し、良い行動を習慣づけて、仕事を楽しむ。 - 結果ではなく行動に対して渡す
成果だけでなく、プロセスや姿勢を認める。 - 上下関係ではなく、同僚間で渡す
同僚のことはマネージャーよりも同僚の方がよく知っている。
これらの原則の背景には、外発的動機づけと内発的動機づけという考え方があります。
2つの動機づけ
外発的動機づけとは、報酬や評価といった外部からの刺激によって行動が促されることです。
一方、内発的動機づけとは、興味や達成感、貢献している実感など、自分の内側から湧き上がる動機によって行動することを指します。
外発的な報酬(ボーナスや昇進など)は短期的には効果がありますが、長期的には「報酬がないと動かない」という状態を生み出すリスクがあります。
kudoカードが大切にしているのは、内発的動機づけを損なわない形で感謝を伝えることです。
私たちの運用方法
チームでは、Notionを使ってkudoカードを運用しています。
最も重視したのは、とにかく手軽に贈れることです!!
どんなに良い仕組みでも、贈るのに手間がかかると続きません。
「ちょっと面倒だな」と思った瞬間、感謝を伝える機会は失われてしまいます。
そこで、以下のような工夫をしました。
- テンプレート化
カテゴリ・担当者・ヘッダー等の情報はテンプレ化。
新規作成時に自動的に設定! - 入力項目を最小限に
贈りたい相手とメッセージを入れるだけでOK。
10秒あれば贈れる! - 文字以外の装飾
ヘッダー画像は自由にカスタムOK。
視覚的な華やかさや遊び心を!
「あ、今の良かったな」と思った瞬間に、サッと贈れる。この手軽さが、継続の鍵だと考えています。
色々なアレンジができるので、チームの個性が出せるといいですね!
- 自分たちのチームビジョンや行動指針でカテゴリ分けをする
- 実際に紙のカードを作って手書きメッセージで渡す など
やってみて感じたこと
kudoカードを始めてから、いくつかの良い変化がありました。
まず、感謝を伝える機会と頻度が明らかに増えました。
週1回の振り返りを待たずに、気づいたその場で伝えられるようになったことで、伝えそびれが少なくなったように感じています。
次に、自分が見えていなかったメンバーの良い行動を知ることができました。
他のメンバーが贈ったkudoカードを見ることで、「あの人、そんなこともしてくれてたんだ」という発見があります。チーム内の良い行動が可視化されることで、お互いの仕事への理解も深まりました。
そして何より、純粋に嬉しいです。
自分がもらったときはもちろん、誰かが誰かに感謝を伝えているのを見るだけでも、なんだか温かい気持ちになります。
実際に使っているNotionのスクショです↓↓
おわりに
この記事のサブタイトルは、「マネージング・フォー・ハピネス」で紹介されていた、作家であるフランツ・カフカの言葉です。
外から与えられる報酬ではなく、内から湧き上がる「ありがとう」という気持ち。それを手軽に、日常的に伝え合える仕組みをつくることで、チームの中に感謝の文化が根付いていくと思います。
もし「チームでもっと感謝を伝え合いたいな」と思っている方がいれば、kudoカードを試してみてはいかがでしょうか。

