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ディップ株式会社のエンジニアによる技術ブログです。
弊社はバイトル・はたらこねっとなど様々なサービスを運営しています。

中堅エンジニアが読んでよかった本〜2022年上半期〜

こんにちは。バイトルやはたらこねっとなどのHR系サービスのテックリードをしている砂原です。

本記事では私が2022年上半期に読んで良かった本を各分野別に5冊紹介しようと思います。1冊1冊の学びをしっかりと書きたいところですが、冊数が多いため簡単な感想のみとさせていただきます。

もし本記事を読んで興味がわいたら是非読んでください。

はじめに:書籍購入を補助してくれる制度

弊社にはサポート10(テン)と呼ばれる制度があり、10万円/年(半期5万円)を上限に開発に必要な書籍や機器の購入、業務に関わる資格取得に関するお金を補助してもらえます。

サポート10で購入された書籍は会社の本棚に置かれており、自由に借りて行くことができます。入社して初めて本棚を見た時は書籍の数にびっくりしました。

本記事で紹介する本はサポート10で買ったものもありますが、自費で買ったものもあります。

では、個人的に「2022年上半期に読んで良かった本」を紹介していきます。

2022年上半期 読んでよかった本

技術書部門

1冊目 Web API: The Good Parts

発売が2014年なので今更感があるかもしれませんが、API開発についての基礎をしっかりと勉強しようと思い本書を購入しました。私は今までバッチや社内向けのちょっとしたツールの開発が多く、APIをしっかり開発した経験がありませんでした。しかし、直近のプロジェクトにて既存のAPIを刷新するような話が浮上してきたため、API開発について学べる本はないか社内のメンバーに聞いたところ本書をお勧めされました。

設計だけではなく運用までの話が網羅されていてとてもよかったのですが、最も知りたかった「APIの開発に慣れている人なら知ってて当たり前」的な話がたくさん盛り込まれていたのが一番よかったです。

Web APIの設計(翔泳社)も併せて読んだ方が良いとオススメされたので、こちらも早く読まねばと思いつつ積んでおります・・・。

2冊目 達人が教えるWebパフォーマンスチューニング〜ISUCONから学ぶ高速化の実践

なんかサイトが重いんだけど・・・という話、よく聞きますよね。

SRE/DBA/サーバサイドと役割分担がしっかりとされているような組織の場合、各部署が「自分の担当箇所は適切にチューニングをやっているので遅いわけがない!」と主張しあい原因究明が進まないなんてこともあるんじゃないでしょうか。第一章「パフォーマンスチューニングの基礎知識」でも勘に頼らずにまずは計測しましょうといった事が書かれています。今後は「本にも書いてありますし、まずは計測してボトルネックを探しませんか?」と投げかけやすくなるんじゃないかな〜と思います。

本書は題名にISUCONという名称が入っていますがISUCON攻略本ではなくパフォーマンスチューニングについて広く書かれている本なので「サイトを高速化したいけど、どこから手をつければ・・・」みたいな人も本書を読んで、そこから知識を深掘りしていくとよいと思います。

次点 nginx実践入門

ISUCON本で紹介されており、nginxの知識を深めるために読みました。この本の他にもnginxについて書かれた本を何冊か読みましたが、この本が一番わかりやすかったです。どちらかというとリファレンスに近いので次点としました。

ビジネス書部門

3冊目 ヤフーの1on1

4冊目 フィードバック入門 耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術

こちら2冊まとめてご紹介いたします。

弊社では情熱教室という月に一度各分野の一流ゲストをお招きし、社内限定のトークセッションを開催しています。

今まで上司・部下両方の立場で1on1をやった事がありますが、1on1の場をうまく活用できていないという悩みがありました。「ヤフーの1on1」の筆者である本間浩輔様が情熱教室に登壇されるとのことで、聴講する前に読みました。

「フィードバック入門」が理論、「ヤフーの1on1」が実践といった位置付けになるかと思いますので、是非2冊セットで読むことをおすすめします。

情熱教室の詳しい内容については控えますが「1on1は行動計画をして終わること」という一言がとても印象に残り、この一点を意識することで1on1がかなり有益なものになりました。

娯楽部門

最後に娯楽として読んで面白かった本を紹介します。

5冊目 死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相

1959年の冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故を取り上げた本です。題名はホラーっぽいのですがホラー要素は全くなく、アメリカ人の映画監督がこの遭難事件に興味を持ち、不可解な遭難事故の真相に迫る・・・といったあらすじになります。ジャンルはノンフィクション(推理小説のような要素も?)にあたると思います。

あまり詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、同じ事件・事象に対する解釈が人や時代によって異なるのがとても興味深かったです。

映画にもなっているので、本を読む時間がない方はそちらも是非。

終わりに

今回は2022年上半期読んで良かった本をご紹介しました。

購入したものの積んでいる本も多いので、下期はもっと読書量を増やしたいです。

「2022年下期読んで良かった本」は他のメンバーが執筆してくれることを祈っております!