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ディップ株式会社のエンジニアによる技術ブログです。
弊社はバイトル・はたらこねっとなど様々なサービスを運営しています。

20卒フロントエンドエンジニアがディップでの1年目を振り返る

はじめましての人ははじめまして。ディップ株式会社20新卒の須田です。
今回は、20新卒としてディップに入社し、フロントエンドエンジニアとして1年を過ごした自分自身の振り返りをさせていただければと思います。

目次

入社〜6月:実践的な研修

ディップの新卒エンジニアは入社するとシステム統括部独自の新卒研修を行います。
その内容は、課題を解決することです。
クライアント役の先輩社員から何らかの社内の課題を伝えられ、その課題を解決するためにサービスを作る必要があれば、要件定義からリリースまでを通して行います。

参考資料:過去の新卒研修

我々20新卒は、「システム統括部の備品購入制度の手続きが面倒だから何とかして欲しい」との要望を受けて、楽に申請処理ができるものを作ろうとしましたが、もちろん簡単には行きませんでした。
実際に多くの失敗や大変だったことがありました。具体的な例を以下に挙げます。

失敗/大変だったこと

  • 20新卒の考えが浅く、先輩に鋭い質問をされてアイデアがボツになり、また一から資料を作り直しになることが多かった。
  • 先輩と備品購入制度の問題点の観点が合わず、MTGが何度も長引いた。
  • 予定通りに終わる作業がほぼなく、ガントチャートを何度も引き直し、PJ延期の連絡を先輩に何度もすることとなった。
  • 新卒と先輩共にリモートワークに慣れておらず、コミュニケーションのすれ違いが多かった。

上記のような失敗の積み重ねで結局研修自体が中止となってしまいました。
しかし、同時に学びや成長という面では、良かったことも多くありました。
同じく、具体的な例を以下に挙げます。

良かったこと

  • 研修の前提にある先輩との適切なコミュニケーションや報連相の重要性を実体験から理解することができた。
  • 要求まとめ/要件定義を時間をかけて着実に行ったことで、問題解決をするための視点や物事の深堀りの仕方、批判的な思考を手にすることができた。
  • 本来企画側の仕事である領域に深く関わることで企画職の大変さを理解し、基礎的な企画側の視点をもって考えることができるようになった。
  • PJ管理におけるスケジュール管理を経験から理解し、不確定要素の多い見積もりという作業をどう予想して作成するかを考えることができた。

大変ではありましたが、時間と労力をかけて体験しただけの価値のある研修に参加することができ、学生から社会人になり、プロとして働くための意識やスタンスの成長に繋がりました。

7月〜9月:フロントエンド課に配属

研修後、フロントエンド課に配属となり、課内の研修と軽めの修正案件中心に対応することとなりました。
ここでは研修の際に学んできたことを大きく活かすことができました。 実例としては、以下のようなものがあります。

実例

  • 案件の工数見積もりを実際にすることになった際、研修でも同じようにタスクを細分化してそれぞれにかかる時間を見積もってガントチャートの作成をおこなっていたため、その時に先輩からいただいたアドバイスを元に、実際の工数に近い見積もりをすることができた。
  • リモートワーク上でのコミュニケーションに際し、先輩とのやりとりの中で多くの失敗をし、学ぶことができたため、他部署の方とのコミュニケーションも円滑に進めることができた。

もちろんミスがなかったわけではありませんが、研修中に実際に多くの失敗をし、リカバリ方法を考えてきただけあって最小限に影響を抑えられたのだと自負しています。

10月〜12月:JSのES6化PJ

フロントエンド課に配属されてから3ヶ月ほど経ち、段々と業務の内容を理解してきた頃、
はたらこねっとというサービスの一部ではES6準拠のJSの記述ができているのに、まだES5準拠の記述が残っている部分が多いことに疑問を持ちました。

その疑問を上長に何気なく話して見たところ、前向きに改善を考えていただき、ES6化の準備をするPJを実際に興すことができました。
また、それだけでなく、先輩方に多くのサポートをしていただきました。

具体的には、

  • 本PJに必要な作業の洗い出しのサポート
  • PMに本PJのプレゼンをする際に資料のレビューをしていただいた
  • 本PJのテストを一緒に行っていただき、導入時に起こりうる問題を洗い出すことができた

といった形です。

このような先輩方のサポートのおかげで実際にES6化PJを行うことをPMとすり合わせることができ、各リポジトリへのBabel(トランスパイラ)の導入〜テスト〜開発環境への導入までを行うことができました。

この経験は自分にとって大きな学び・成長につながり、ディップの若手のチャレンジを受け入れてくれる環境の良さを認識することとなりました。

1月〜3月:2年目になる準備期間

1月〜3月はその前までのような大きな変化はありませんでしたが、今まで以上に難易度が高い案件を行うことが増えました。その一例として以前投稿した以下の記事の案件があります。

ガタつきのない高さ可変のカルーセルスライダーを作る方法

このような案件を通して、今まで以上に技術的な成長をすることができました。

また、22新卒のカジュアル面談への参加も行い、22新卒と話す中で自分が1年目をもう直ぐ終え、2年目のエンジニアとして見られるようになることを再認識しました。
4月からは21新卒のメンターとしてアドバイスをしていく立場になることも理解していたため、先輩から後輩との関わり方について助言いただき、2年目の自覚をつけていきました。

まとめ

1年目をざっくり4半期ごとに分けて振り返ってみると、もちろん大変ではありましたが、他の会社の新卒だったらできないであろうレベルの大きな成長をし、2年目を迎えることができていると自負しています。
2年目も、1年目以上に成長できるだけの環境と先輩方のサポートはすでに与えていただいていると思うので、最大限にディップのエンジニアであることを活かして成長していきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

著者

須田(tato_lol)

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